tsuushin104
SSTKコーヒータイム通信-Vol.104-
この異常な暑さはいつまで続くのでしょう?でも、不思議なことが私にはあります。それは水不足がニュースに出てこないことです。
朝霞市付近では、1mm以上の雨が降ったのは8月10日だそうです。上流の方では大分降ったのでしょう…としか思えませんね。
福祉の施策もどこかで考えているのでしょう。期待しています。私だけ?
秋の第47回「ガレージセールinあさか」の開催のお知らせも後ページをご覧下さい。(坂本)
●今後の予定
10月16日 第47回ガレージセールinあさか
11月13日 市民活動まつり
1月予定 第16回視覚障害者ガイドヘルパー養成研修
この通信の内容・ご意見などありましたら
〒351-8799 朝霞郵便局私書箱23号
TEL 048-467-7749 FAX 048-466-3687 E-mail info@coffeetime.jp
までお寄せください。
第47回ガレージセールinあさか出店者大募集!
9月だと言うのに何時までも終わらない暑い暑い夏 !!!爽やかな季節が待ち遠しいですね。
さて、今年も秋のガレージセールで「一日店長さん」してみませんか?
詳しくは下記をご覧下さい。お申し込みお待ちしていま?す!
日 時:平成22年10月16日(土)
午前10:00?午後3:00
雨天の場合は10月23日(土)に順延
会 場:朝霞市中央公園陸上競技場前石畳
申 込:官製はがきに、住所、氏名(ふりがな付)、電話番号、
申込ブース数(1ブースは2m×2m)を記入し、
「〒351?8799 朝霞郵便局私書箱23号
NPO法人コーヒータイム事務局」まで
申込締切:平成22年9月30日
出 店 料:2,500円(1区画)
出店募集数:約235ブース
問 合 せ: NPO法人 障害者も地域で共に・コーヒータイム事務局
月?金曜日 午前9:00?午後5:00
電話048?467?7749
後 援:朝霞市・朝霞市社会福祉協議会
(前号からの続き)
フランスおよびオランダにおける社会支援雇用制度の現状
障害者制度改革推進会議構成員
法政大学名誉教授 松井 亮輔
(5) 社会支援雇用者の状況
ソーシャル・ワークショップ(SW)利用者、約92,000人のうち、@高齢化による退職者は、年間2000人程度、A一般雇用への移行者は、年間2500?3000人程度。現在の待機者は、約2万人で、待機期間は平均約3年。
全国93のSWのうち、91が全国ワークショップ連合(Cedris)に加盟。SWの規模は、約100人から約1万人。職員11,000人。SWで就労する障害者約92,000人の労働条件については、市とSWの間で労働協約(CAO)を締結。それ以外に社会保険受給中の長期失業者64,000人への支援。
SW対象者の就労形態別構成:一般企業内就労28%(24%は、派遣就労、4%
は雇用)施設外就労(公園や公共施設などのメ
インテナンス)22%、施設内就労50%
SWの財源:70% 国の補助 約24億ユーロ(障害者の場合:国→市→SW、
長期失業者の場合:国→UWV→SW)30%。SWの売上収入(企業
内就労者への企業からの支払いも含む)。
UWV WERKとしては、現在の利用者92,000人と待機者2万人の計112,000人を2020年には5万人にまで減らすことが、目標。
一般雇用への移行促進策:障害者支援@実習、A企業内就労、B訓練の強化企業支援 、@職場の施設・設備の改善支援・通勤支援、A労務上の指導、B賃金補填(最低賃金との差額の支給。期限なし)。対象は、労働能力25%以上の者。
(5) SW事例
1)DZB(施設長は1年前までは、KLMの管理職)
1991年にチョコレート会社と共同で設立。ライデン市とその周辺の4市と契約。1400人の就労者のうち、1300人とCAOを締結。他の100人は職員。それ以外に600人の長期失業者の就職支援6ヵ月?1年(就職率35%)。
UWV WERKでのWSW審査を経て受け入れた障害者については、6週間の評価期間後、職場配置。企業に派遣している障害者の割合は、全体の32%。
DZBの収支(2009年):
収入:国の補助2700万ユーロ、市の補助140万ユーロ、売上1160万ユーロ(全
体の29%)
支出:障害者および長期失業者の賃金2900万ユーロ(平均賃金(月額)1600ユ
ーロ)職員人件費など1100万ユーロ
DZBの経営評価指標:@施設外での就労人数、A長期失業者(社会保険受給
者)の就職率、B待機者数の減少、C予算内での経営
(赤字を出さない)。
DZBの2013年の目標は、@外部就労者の割合を現在の32%から45%へ、A大きなグループでの就労から小グループでの就労形態へ、B市の補助金の削減(5%)、C現在の支出(4000万ユーロ)を4年間で4%削減。
オランダでは、従業員数50人以上の事業所には、従業員評議会を設置することが義務づけられている。委員は3年ごとに選挙。DZBの従業員評議会委員は、15名。DZBが経営上の重要な決定をする場合には、事前に評議会と協議し、その同意を得る必要がある。その同意が得られないと、実施できない。DZB内に設けられている評議会事務所には、DZBの職員が秘書として配置されている。
2)WNK
1970年設立。8市と契約。
就労者1000人のうち、500人はワヨン給付対象の若年障害者。その就労を支援すると(給付から就労への移行支援)。
週20時間就労‐賃金
就労しない16時間‐ワヨン給付。週1日は、学校へ。
1000人のうち、外部就労250人、ワークショップ内就労750人。ワークショップ内就労者750人のうち、職員は100人。それらにくわえ、長期失業者(社会保険受給者)700人。待機者280人。
WNKの主たる作業のひとつ、郵便事業(ビジネス・メール(ダイレクト・メール))従事者210人。
(注)郵便事業(ビジネス・メール)の48%を40のSWが受注。
WNKの郵便事業収入2009年180万ユーロ、2010年の目標200万ユーロ
WNKは、現在はローン返済中の土地・建物を売り、それをリースに切り替えることを計画。その理由は、ワークショップ内部の作業が少なくなり、外部就労がさらに増えれば、事前の建物は必要でなくなる。現在でも外部派遣就労部門の収入がもっとも多い。
WNKは、パイロット・プロジェクトとして若年障害者の中小企業への就職支援を実施。就職者1人あたり1年間で2500ユーロが、WNKから若年障害者を雇用する中小企業にバウチャーとして国から支給。このプロジェクトでは、1000人分のバウチャーが用意されている。成果が上がれば、このプロジェクトは、2011年以降も継続される。
3)Paswerk(パスワーク)
1970年設立。1999年現在地に移転。6市と契約(就労者数、補助金ともハーレム市が80%)
就労者1600人のうち、障害者1000人(その60?70%は、精神または知的障害)、長期失業者450人、職員150人。
パスワーク内にUWV WERKに登録した障害者の就職支援部門が設けられ、就職情報提供と就職相談・支援を行っている。
さらにパスワーク内には、AWBZ(高額医療費補償法に基づくケア給付受給者)部門および移民などへのオランダ語研修部門が設置されている。AWBZの対象は、被保険者でケアが必要な人。CIZ(中央ケア審査会)がAWBZ対象者を審査。ケアの給付は、自然ケア(ケアを提供する施設に補助。利用者の95%は、この方式を選択)とPGB(パーソナル・バジェット/ダイレクト・ペイメント。障害者に直接給付。利用者の5%が、この方式を選択)のいずれかを選択できるようになっている。PGBの額は、1時間あたり17ユーロ?35ユーロ。
AWBZ部門への受入れ目標は、年間25人。その目的は、ケアから就労への移行支援。本人のニーズや状況に応じて、1日2時間程度の就労プログラムを週2、3回からはじめ、徐々に増やしていく。
パスワークからの一般就職者は、年間役150人程度。そのうち約50人は仕事の継続ができずもどってくる。その多くは長期失業者。
パスワークの組織は、生産部門(印刷や縫製など)、サービス部門(園芸、清掃、ケータリングなど)、リハ部門(職員55人のうち、ジョブコーチ12人)。
2010年予算(収入)は、約5000万ユーロで、その内訳は、補助金3000万ユーロ、生産500万ユーロ、サービス660万ユーロ、その他650万ユーロ(外部就労120万ユーロ、就職支援、AWBZおよびオランダ語研修事業など)
パスワークが実施しているパイロット・プロジェクト(2010?2012年)は、@ケアの人材養成、A地域のニーズにあった仕事の開発(地域へのサービス提供)など。
(6) SW就労者事例
1)DZB従業員評議会代表
20歳で肝臓病を患うが、移植で完治。その後、高齢の両親の世話をするため、就職しなかった。長期失業者としてDZBを利用した後、10年前からDZBで保護雇用。週36時間フルタイムで就労。分譲マンション(現在ローン返済中)でのひとり暮らし。バス通勤。賃金(手取り)月額1400ユーロ。保険料控除で1250ユーロ。休みは、自分の小型ヨットでセーリングを楽しむ。自動車も所有。賃金(年収)の8%が、休暇手当として毎年5月に支給されるので、それを休暇(6週間)に当てる。現在47歳。年金の受給は67歳から。フル年金は、40年勤続。平均年収で、年金額は決まる。
本人の希望は、DZBに所属しながら、外部で働くこと。(外部企業での時間給が高いと、DZBでの賃金も上がる)
2)DZBからの就職者
ライデン市観光課に勤務中の2002年に精神病発病。2007年1月WSW審査を受け、2年間の待機後、2009年1月DZBへ。2009年8月中等職業教育機関の指導員(コーチ)として就職。そこは移民にオランダ語と社会学を教えるところ。15人担当。週20時間就労。賃金は税込みで月額1700ユーロ、手取り1300ユーロ。それに加え、社会保険給付(16時間分。として税込みで月額600ユーロ、手取りで400ユーロ、あわせて手取り月額1700ユーロ (健康保険控除120ユーロ)。住まいは、ローンで購入した分譲マンション(3部屋)。
ローンの返済は、月額500ユーロ。ライデン市のワークショップ委員会(委員は10人)の委員も努めている。
(7) デ・フリーズ委員会報告書(2008年10月)の提言
SW対象者のうち、障害者については最低賃金の125%が保障されているのに対し、長期失業者については、最低賃金の80%保障。この格差wお是正するため、SW対象者については、原因は問わず、市場からの距離のみを考慮すること。そして、新しい賃金算定方式
としてつぎのようなものを提案している。
(例)生産が32%で、フルタイム就労(36時間)の場合
出勤奨励 10% 134ユーロ
賃金 30% 401ユーロ
賃金補助 53% 701ユーロ
計 93% 1236ユーロ
この提案に関連して課題となっているのは、労働能力が低い障害者への所得保障の仕方、
つまり、@最低賃金との差額を事業主に支給することで、最低賃金以上の賃金を保障するか、あるいはA障害者本人に最低賃金との差額を手当などとして給付するか、である。政府や経営者団体は、Aの方式をよしとしているが、障害者施策に関する政府の諮問機関である全国障害者協議会や労働組合は、@の方式を指示している。経営者団体がAの方式を指示しているのは、@の方式は、予算の関係で減額される可能性があることを危惧しているからである。
デ・フリーズ報告書への政府の対応
報告書の提案を実現化するため2年間のパイロット・プロジェクトを実施。その成果を踏まえ、4年後を目処に法改正を予定。(ただし、6月の下院選挙で政権が変われば、この方針の変更もありうる。選挙の争点は、@年金受給年齢を65歳から67歳への2年引き上げ、A住宅ローンの限度額を税額に応じて、引下げ)
パイロット・プロジェクトのテーマは、@一般雇用の促進、A能力開発、B利用者主権‐セカンド・オピニオンを求めることを可能にすること、C新しい賃金方式のトライアル
デ・フリーズ報告書へのCG-RAAD(オランダの欧州障害フォーラム加盟団体)の見解
WSWの問題を明確化したことは評価できるが、パイロット・プロジェクトは時間稼ぎ。最低賃金の適用除外を認めることは、権利の後退。パイロット・プロジェクトにより、いままでの生活が脅かされる人びとがでてきている。政府の対応には、問題がある。
3 EUの同行
欧州委員会(EC)雇用・社会問題・機会均等局障害者統合ユニット関係者によれば2011年にはEU雇用均等枠組み指令(2000年)の見直し(同指令を雇用・職業以外の分野に拡大すること)および新障害者戦略の策定などが予定されている、という。
「坂本のきままなひとり言」
地球の気候は、どうなってしまったのでしょうかね?
日本の政治みたいなもので、過去に日本で現在のようにひどい政治家が、存在していたことがあるのでしょうか?政治家の皆さんははずかしくないのでしょうか?まったく!まったく!
でもそんな政治家を選んだのは、私たち国民ですよね……。ハ、ハ、ハ !!(坂本)
?編集人?
特定非営利活動法人 障害者も地域で共に・コーヒータイム
代表 坂本 さとし
事務局…〒351-0011 埼玉県朝霞市本町2-1-7-406
郵便物送り先…〒351-8799 朝霞郵便局私書箱23号
TEL 048-467-7749
FAX 048-466-3687