コーヒータイム通信第76号

 

皆様お疲れ様でした。恒例ですが、皆様のおかげで、第33回の「ガレージセールinあさか」も、盛大に終了することができました。ありがとうございました。収支決算については、後ページをご覧下さい。ただ、当日電源の故障と不測の事態で、皆様にご迷惑をかけました事お詫びいたします。また、当日についてはご不満のこともあるかもしれませんが、多くの方が参加されますので、最低限のルールはご理解の上、お守りくださるようご協力をお願いいたします。


〜〜 今後の予定 〜〜


ご協力ありがとうございました

第33回「ガレージセールinあさか」は去る5月11日(日)、出店者の皆様をはじめ、多くのボランティアの方のご協力をいただき、無事終了することができました。

今年で17年目となる「ガレージセール」ですが、すっかり地域に根付いた様子で、朝早くから本当に大勢の買い物客で通路いっぱいにあふれ返っていました。次回の開催予定についての質問も多く「皆さん待っていてくださるのだな」と実感しました。

今回は電気系統のトラブルにより、予定していたポップコーンの販売が中止せざるをえなくなったり、場内放送が入りにくかったりとご来場の皆様にご迷惑をおかけしてしまいました。

なお、「ガレージセール」の収益金につきましては、視覚障害者向けデイケア施設「レモンの木」のバックアップをはじめ、「障害者の社会参加」を推進する活動費として有効に利用させていただきます。

力企業

朝霞郵便局・椛蝌a證券・(有)高砂・ライオン梶E 潟鴻bテリア東武朝霞駅店

会計報告

ご協力ありがとうございました


支援費制度がはじまりました

選挙、教育、金融など、様々な場面で改革が成されてきましたが、障害者福祉の分野でも大きな改革が行われました。今年度から、支援費制度が始まったのです。

この制度下では、障害者が自分に適した福祉サービスを提供している事業者と契約を結び、そのサービスを受けるのです。以前は、事業者を決めるのは行政の役目でしたが、これからは一部の福祉サービスにおいて、障害者自ら事業者を選択できるようになったのです。

けれども、現実はそれと大きくかけ離れている感があります。事業者は提供したサービスの量に応じた額を支援費として行政に請求するわけですが、それだけで経営することはとても難しく、登録数は多くありません。そのため、地域やサービス内容によっては、事業者が一つもないという状況も起こっているのです。事業者を選択できるという支援費制度の大きな特徴が生かされないのです。  そのような中、コーヒータイムは視覚障害者へのガイドヘルパー派遣をする事業者として登録をしました。しかし、上記の例に漏れず、この事業をしているのは朝霞市では我々だけです。ガイドヘルパーとは、視覚障害者を希望する場所へ、また、そこから自宅まで誘導する人のことをいいます。

4月の段階で、利用者が9名、ガイドヘルパーが約20名となっています。うれしかったことは、思ったより多くのガイドさんに働いていただけていることです。そして、利用目的としては、買い物や散歩、通院が多くなっております。ただ、職員、利用者、ガイドヘルパー、行政それぞれの中に、この制度を理解していない人も見受けられるため、時々混乱することもあります。可能な限り早く、この制度に慣れ、円滑な運営ができるように努めていきたいと考えております。


職員紹介

4月から新しくコーヒータイムの職員になった和田です。支援費の担当をしています。まだ始まったばかりの制度という事もあり、試行錯誤しながら毎日奮闘しています。職員としてだけでなく、車の運転も若葉マークの私。みんなを怖がらせています。安心して乗せられる日が来るのかな…

初めてのことばかりで、うまくこなせなかったりする自分に腹が立ったりへこんだり。本当にあっという間に2ヶ月が過ぎました。まだまだ未熟で半人前の私ですが、日々成長していけたらと思っています。若葉マークが取れるころには一人前になれるかな。


共に学び共に暮らす社会をめざして、「彩の国障害者プラン21」推進のつどい

埼玉県新障害者プランの教育の項では、「ノーマライゼーションの理念の実現には、障害のあるなしに関わらず、こどもの頃から共に学ぶことが大切です。」という記述がなされました。また、土屋知事の宣言により、全国で初めて教育のノーマライゼーションが正面から語られ、分け隔てられることのない学校の延長に、分け隔てられることのない職場・地域を展望しようとする方向が定まりつつあります。

国の障害者施策が、福祉の枠内でのとりくみに閉ざされている現在、私たちは県内障害者団体に呼びかけ、その理念に即した学校、職場、地域の課題として、新障害者プランを障害者団体だけではなく、多くの県民とともに膨らませ、行政にも反映させるべく、以下の集いを企画しました。

主催者挨拶>佐藤進 実行委員長
<彩の国障害者プラン21特別報告>
埼玉県障害者福祉課/特別支援教育課/雇用対策課
<基調講演>松友了氏(全日本手をつなぐ育成会常務理事)
〜昼食〜
<特別会計報告>『学校職場でともに』
<来賓挨拶>土屋義彦 埼玉県知事
<シンポジウム>
松崎頼行氏(鶴ヶ島市教育長)坂本祐之輔氏(東松山市市長)丸山一郎氏(埼玉県立大学教授)、小田原道弥氏(埼玉障害者自立生活協会事務局長)、高橋真喜氏(埼玉県手をつなぐ育成会第4作業所利用者)
ご協力ください 
協賛金をお願いします(1口1000円)。彩の国障害者プラン21実行委員会
 口座番号 00180‐4‐684146(郵便局)問い合わせ048‐466‐0778
当日のご参加お待ちしております。

「レモンの木に来て」

レモンの木に来るようになってから、もうすぐ1年になります。国立リハビリテーションセンターで生活訓練を受けたものの歩行訓練はしてもらえず、電車に1人で乗るなんて考えてもいませんでした。1回目はガイドさんについて来てもらいました。でも毎回そういうわけにはいきません。2回目はガイドさんや駅員さんに助けてもらいながら乗り降りし、電車内は1人で行きました。電車内では固まっていました。ドキドキで窓の外を見ながらウルウルしていました。帰りも「ホームでガイドさんの顔を見たらホッとして泣いちゃうかも」と考えているだけで、泣きそうになっていました。駅に着くとガイドさんと、何十年ぶりかの再会のように抱き合って無事帰宅できた事を喜びました。そんな状態で点字とパソコンを習いまた帰る、それだけでいっぱいいっぱいでした。でも阿佐先生をはじめ、みんなに相談したりお喋りしたりする中から、色々な経験もできたし勉強になりました。正に「習うより慣れろ」です。

レモンの木への行き帰りだけで、何かしらの出会いや体験があります。それはレモンの人達だったりボランティアさんだったり駅員さんだったりバスやタクシーの運転手さんだったり「手を貸しましょうか?」と声を掛けてくださる人だったり、また体験もいい事もあればハプニングもあったり…。なかなか気持ちのふんぎりがつかず、いつもスタートが遅くなってしまうけれど、1年前の私と比べたら、だいぶ(褒めすぎ?)かなり(言いすぎ?)成長できたと思います。これもみんなの励ましや応援がなかったら、できなかったと思っています。とても感謝しています。ありがとうございます。そしてボランティアさん達とも、一緒にカラオケへ行ったりお買い物に行ったり、手を貸していただきながらも一緒に楽しい時間を過ごす事ができました。

これからもそういう時間を持てたらいいなぁと思っています。長かったような短かったような、大変な事も辛い事もうれしい事も楽しい事もたくさんあった1年でした。まだまだ課題はあるし、成長の余地は充分あるので、一歩ずつ前に進んでいきたいと思っています。

吉田 有紀子

初めてのレモンの木

初めてレモンの木に入った時は、中が少し狭くて入りづらかった。でも何とか入れて良かった。緊張した。どうしようと思った。みんなと話が出来なくて困った。何とか話さなきゃ、と思い、出来なくて悔しかったこともあった。

阿部 唯香

ノーマライゼーション

「ノーマライゼーション」と言っても、多くの人は「そんな言葉知らないよ」と言うかもしれない。わが国でこの言葉が使われ始めたのは、約二十年前のことである。もともとは精神医学の言葉であった。ある集団の中には必ず二人や三人「こんな人がいては困る」というような人がいるものだ。ところが彼らの存在がその集団を正常化、すなわち、ノーマライズするのに、不可欠だと言うのである。

いやな人とは話をするのも煩わしい。他人に生活の邪魔をしてほしくないと思う。だが、そんなことがあれば、それをどう解決するか、みんなで考えるようになる。考えることによって、その集団は正常化していくと言うのである。それがノーマライゼーションの考え方である。

社会には子どもも、老人も、病人も、障害者も必ず存在する。それらを受け入れて、それらの人々が社会の一員として生活できるようにすることをみんなで考える。すなわち、困ったことを排除するのではなく、それらをどう解決するかをみんなで考えるのである。そうすることによって、やさしくて暖かい、健全な社会が育つというのである。それがノーマライゼーションの思想なのである。

(視覚障害者デイケア施設「レモンの木」施設長、阿佐博)

《編集人》 障害者も地域でともに:コーヒータイム
【代表】坂本
事務局 〒351−0011 朝霞市本町2−1−7−406
TEL・FAX 048−467−7749



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