コーヒータイム通信第79号


今回は、恒例の第35回「ガレージセールinあさか」のお知らせがあります。奮ってご参加下さい。詳しくは、後ページをご覧下さい。

さて、国会でバリアフリー法案成立後、障害者の意見を聞きながら施策を考えていく自治体が多くなってきました。今までのように、設備を作る時、「だろう」発想では税金を使っても役にたたない物、使いにくい物などが多かったのに比べ、よい傾向と考えます。また、ユニバーサルデザイン(UD)の考え方が進み、誰にでも使いやすい設備となっています。しかし、障害者の場合、障害の部位により利害関係も違うため、これは難しい問題とも言えます。お互いの話し合いが必要です。

坂本

今後の予定

3月5日(金)
デイケア施設レクリエーション
3月8日(月)
朝霞共育懇談会
3月14日(日)
リレートーク in 和光

コーヒータイムのアドレス

URL
http://www.coffeetime.jp
Eメール
info@coffeetime.jp

出店者募集のお知らせ

'第35回ガレージセールinあさか'の開催日は次の通りとなりました。出店を希望される方は、下記をご覧の上、お早めにお申し込み下さい。また、寄付品(新品同様)がございましたらご一報下さい。

日時
平成16年5月9日(日)午前10時〜午後3時
雨天の場合は、5月16日(日)同時刻
場所
朝霞市中央公園陸上競技場前石畳

お申込みについて

以下の方は出店を固くお断り致します。

  1. プロ出店(営業目的)
  2. 飲食物の販売
  3. 銃刀法に関する物や危険物等の販売
出店料
1ブースにつき2,500円(1ブースの広さは2メートル四方)
お申込み期間
平成16年4月10日まで(消印有効)
お申込み方法
官製はがきに住所・氏名(フリガナ付)・電話番号・出店希望ブース数を明記の上、下記までお送りください。
〒351-0011朝霞市本町2−1−7−406「コーヒータイム事務局」

お問い合わせ

月曜〜金曜・午前10時〜午後5時

TEL
048−467−7749(コーヒータイム事務局)

突然ですが、病気や事故などで今まで当たり前のようにキャッチしていた視覚からの情報が途絶えてしまったら、どんなことが不便になると思いますか?

それは「文字」と「移動」の自由です。他にもいろいろありますが、この二つは特に不便を感じるものです。たとえば、ポストに届いた手紙が読めないとか、今から外出したいのに一人では怖くて歩けない等。この2つが解決できたら視覚に障害を持ったとしても結構何とかなるものです。生活の幅がぐんと広がり、社会参加の場を得ることで新たな人生を歩き出すことができるのです。

そのうち、「文字の自由」については朗読サービスや点字図書館などのテープや点字本、CD図書などの貸し出しを利用したり、音声パソコンでインターネットを利用することにより、読みたい本や新聞その他の文字情報を音声や点字で得ることができます。また、自宅に届いた手紙もホームヘルパーさんに呼んでもらったり、これまたパソコンとスキャナーを使えば音声で読ませることができます。さらには、銀行口座などの情報も電話を利用してテレフォンバンキングやインターネットを利用してのネットバンキングで自分の口座の情報を知ることができます。

視覚障害者の誰もがパソコンを使いこなせる訳ではありませんが、実際にこれらのことを始め、他にもいろいろな文字情報が手に入るようになってきています。

一方、「移動の自由」についてはどうでしょうか?

単独歩行と言って白い杖や盲導犬とともに歩くなどして、取り合えず一人で外出できる人はほぼ10人に2・3人くらいと言われています。

では、残りの人たちはどうしているのでしょうか?そこで、活躍しているのがパソコンではなく「ガイドヘルパー」です。ガイドヘルパーと言うのは、一人歩きが苦手な視覚障害者の外出を手助けする仕事をする人のことです。このガイドヘルパーを派遣するサービスを利用することにより、通院(人工透析もね)や運動不足を解消するための散歩はもちろんのこと、銀行や郵便局などの金融機関にも自分自身で出かけることができます。また、買い物も人任せにするのではなく、自分の意志で品選びをしたり、地域活動の参加、子供の学校の参観日や友達のお見舞い、その他生活に必要な外出が安心してできるようになるのです。私もその恩恵に預かり、日々の生活がどんなに便利になったことか知れません。行きたい場所に行ける。それも贅沢を言っているのではなく、みんなが日常的にしている社会参加のための外出。そんな何気ない外出ができると言うのは本当に便利であると同時に当たり前のことができると言うことの素晴らしさを手に入れることで、これからも前向きに、そして希望を持って日々を送って行くことができる気がします。

ところが、こんな便利なサービスを知らないまま、自宅から滅多に外出することもなくひっそりと我慢の日々を送っている視覚障害者がとても多いようです。皆さんのお近くにそんな方を見かけたら、是非このことを伝えてみて下さいね。

特に中途視覚障害者は家族の中でも精神的に孤立しやすいこともあり、その上、家族共々障害者の生活についての情報が不足していることが多いようです。

本当はみんな皆さんと同じように外に出て、歩いて行きたいのではないでしょうか。

何だか真面目なこと書いちゃいましたけど、これほんとの話。

By・美佐子

僕は、「レモンの木」でパソコンと点字を教えてもらっています。

点字は、楽しく覚えて、パソコンは好きなものから教えてくれます。

それから、やっていくうちにどんどん上達して、少しずつうまくなりました。これからも、がんばってやっていきたいです。

「大野将輝」

チューリップのこと

芽が出ました。こんなに寒い日が続いていても、時期が来ると芽を出すのですね。毎年10月の半ばになると、うちではいくつかのチューリップの球根を植えます。最近では、改良されて数々の花を咲かせますから、数個の球根を植えています。今年は、アネモネもいっしょに花を咲かせるだろうといってます。

私は、アネモネを知らないので、今から楽しみに待っています。チューリップとアネモネが咲くのも待ち遠しいです。でも、それよりも暖かい春のお日様の光を私は待っているような毎日です。

渡辺加代子

「レモン」にお世話になって、もう早いもので、いつのまにか1年半たってしまっている。パソコンの練習のためなのですが、私にできるかなぁと、ちょっぴり心配になったが、皆さんの雰囲気も明るくて、私もがんばろうと思った。

若い人たちの多い中で、話についていけないところもあるが、私はパソコンをがんばって練習しようと思った。始めは、点字のアルファベットからで、教えてくださるのも大変だったでしょう。やっとパソコンを使えるようになっても、何回も丁寧に教えてもらい、申し訳ないくらい。しっかりがんばって身につけなければと思う。

これからも長い目で見てやって下さい。よろしくお願いします。

内山 富喜子

コーヒータイムの職員となりました松村です。70年代生まれの視覚障害者です。朝霞でのーんびり暮らしていて、ストレスもたまりにくいと思うので、みんなもそうすればいいんじゃないかなと密かに感じております。よろしくお願いいたします。

仕事は、支援費を利用してのガイドヘルパー派遣、ホームページ更新などをしております。ただ、生まれてこのかた、仕事を全然したことがなかったぐーたら者なので、難しいなと感じることも多くあります。特に、人間関係や、その場で判断しなければいけない事態になったときは戸惑います。おかげさま(?)で、やせることができました。

そんなやつなのですが、とりあえず大学を卒業してしまいました。でも、やっぱりそこは問題児。試験も、得意分野だったからパスしたんじゃないかって感じで、勉強だって、○○なら他の追随を許さないとは、悲しいことに言いにくいのが現実です。

しかし、大学の授業で唯一感じたことは、人間は、自分を含めて、勝手な人が多く、他の動物はもとより、同じ人間をも傷つけ、幸せを奪い、しかしこれまた自分を含めて多くの人が、それを解決できない弱い存在だということ。これから、どういう人生になるかは分かりませんが、みんなが幸せを感じられる世の中になってくれればいいなと思っています。そして、そのために何かができればいいなと考えております。ただ、口で言ったり、何かに書いたりすることは簡単ですが(大学生はそれでもよかったのですが)、実際にそれを実現させることはとても難しいなと感じております。

松村竜太

「障害学会の発足」

昨2003年10月11日、東京大学先端科学技術センターを会場として、「障害学会」が発足した。これは、『障害者』や、『障害』そのものを、医療や社会福祉の視点から見るのでなく、障害者自身の文化に注目したり、社会からの視線を問い直したりしようと言う学問である。

障害学は英・米では1970年代から発展の兆しを見せていたが、我が国でも90年代後半から取り組みが始まり、ついに学会として結実したのである。

従来から「障害者運動」と言うのは行なわれていた。それは、障害者側から、人権を主張し、社会参加を求める運動として行なわれていた。又、一般社会で言う「障害者問題」は、障害者福祉を考えると言う観点で捉えられていた。

それに対して今回の『障害学』は、障害を克服しようと言うのではなく、障害者として生きることに価値を見出し、障害の哲学を打ち立てようとするものである。

哲学とは二千年以上前の古代ギリシア時代から、人生の根本問題を追及する学問として発展してきた。従って『障害の哲学』というのは、障害を克服することではなく、障害そのものに価値を見出し、障害者としての人生の根本問題を追及することになる。これを進めていけば、「障害の文化」と言うことまでも考えられることになるだろう。

今、我が国の障害者には、そんな元気が出てきているのである。

(レモンの木施設長・阿佐博)


《編集人》 特定非営利活動法人 障害者も地域で共に・コーヒータイム


代表者 坂本 さとし
 
事務局 〒351−0011 朝霞市本町2−1−7−406
 
TEL・FAX 048−467−7749

 
 
 
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