皆さんこんにちは。皆様のご協力の下「ガレージセールinあさか」も40回目を数え、コーヒータイムも設立20周年となりました。ありがとうございます。亀よりも鈍い歩みではありますが、コーヒータイムもガレージセールの収益金を基本に朝霞市内の障害者をはじめ市民が少しでも住みやすい地域作りをしていると自負(?)しています。おかげさまで朝霞市内に二つのデイケア施設を作ることができました。ここを中心に、今後も障害者・高齢者・子供達が住みやすい朝霞を作れればと考えております。これまで行政から助成金をもらわずに運営してきました。これは市民の皆様のご協力の賜物と感謝しております。今後ともよろしくお願い致します。 10月から自立支援法も完全実施となり、だんだん実態が見えてきております。あまりにも自立から遠いもので、行政は何を考えているのか解らないのが現状です。そのような問題を解決していかなければ、障害者は地域の中で生きてゆく事が非常に難しい事と考えます。障害者の皆さん頑張りましょう。 (坂本さとし)
10月 7日 自立支援法講習会in産業文化センター 11月12日 第40回ガレージセールinあさか 11月14日 コーヒータイムチャリティーコンサートin成増区民センター
第40回「ガレージセールinあさか」は諸事情により10月15日(日)から11月12日(日)の開催となりました。つきましては、下記の要領で出店の募集を致します。深まり行く秋空の下、1年間の整理整頓をかねて家庭内の不良品を「それが欲しい!」という方に“譲ってスッキリ!譲られラッキー!” 皆様のお申し込みをお待ちしています。 日時 平成18年11月12日(日) 雨天の場合 11月19日(日)に順延 午前10:00〜午後3:00
会場 朝霞市中央公園陸上競技場前石畳
申込 官製はがきに住所・氏名(フリガナ付)・電話番号・申込ブース数(1ブース2m×2m)を記入し郵送
出店料 2,000円(1区画)※今回限り 申込・問合わせ NPO法人 障害者も地域で共に・コーヒータイム事務局 〒351−8799 朝霞郵便局 私書箱23号(申込はがきはこちらへ) 月〜金曜日 午前9:00〜午後5:00 電話番号 048−467−7749 後援 朝霞市&朝霞市社会福祉協議会
デイケア施設レモンの木では10月よりパソコン教室を開始いたします。 世の中の電子化が急速に進み、仕事においても私生活においても欠かすことのできない道具になりつつあるパソコン。その用途はもはやワープロやEメールといったある程度耳になじんできたものだけには留まりません。買い物や出前はおろか旅行や各種チケットの予約、果ては預貯金口座の管理や株式の売買などに至るまで家からコンピュータで処理できる、ある意味恐ろしい時代がすでに到来しています。 こうした機能は大変便利である反面、初心者にとってとても難しくとっつきにくいものに見えたりしがちです。これはコンピュータそのものの扱い難さもさることながら、紹介する側・説明する側が的確な理解を促す解説をじっくりできていないことにも大きな原因があります。 そう!店頭でのちょっとした説明、テレビやラジオや雑誌の専門用語を用いた解説、大人数で受講する教室…。そんなもので理解できるはずがないのです。 レモンの木では専門のスタッフがマンツーマン体制で実際の操作を交えながらじっくり噛み砕いた説明をいたします。肩の力を抜いて気楽にパソコンを楽しんでみてください。きっと想像もできないくらい便利な世界が待っていることでしょう。
対象者 : 独力でお出で頂ける視覚障害の方 時間・費用 : 50分 3,000円 期日・期限 : 応相談 お問合せ先 : デイケア施設レモンの木 TEL 048−466−0778
※埼玉県内在住の方につきましては、施設のご利用登録を頂くことで現状無料にてサービスをご提供させて頂いております。詳しくはお問い合わせください。
表に出れば虫の音… 秋の足音が聞こえ始めた今日この頃 皆様いかがお過ごしでしょうか?
コーヒータイムでは来たる11月14日(火)、映画「第3の男」の主題歌で有名なチターと、おなじみフルートの共演によるチャリティーコンサートを開催いたします。 チター奏者にヴィリー・フーバー氏、フルート奏者に綱川泰典氏をお迎えし、安らぎの一時をお届けいたします。 皆様のご来場を心よりお待ちしております。
秋の夜空を彩るチターとフルートの涼やかな調べ…。 心行くまでお楽しみください。 期日 2006年11月14日(火) 会場 板橋区立成増区民センター・アクトホール (東武東上線成増駅北口直結) 開演 午後7:00〜 チケット 前売り券2,500円 当日券3,000円 出演 ヴィリー・フーバー「チター」/綱川泰典「フルート」 お問合せ NPO法人コーヒータイム TEL:048−467−7749 主催 NPO法人コーヒータイム 後援 日本点字図書館 協力 (有)アウローラ音楽・文化研究所 ※このコンサートの利益は障害者の社会参加を支援するための資金として活用いたします。
今回は、またまた堅いお話しになります。 以前に、「盲人」という言葉が嫌われ「視覚障害者」という言葉が使われるようになったことについてちょっと触れました。同じように「障害者」という言葉が嫌われ、最近では、役所の書類でも「障がい者」と「がい」だけひらがなで書かれてあったりするのを見かけます。また、字を変えて「障碍者(「がい」は電柱などの絶縁に使う「碍子(がいし)」の「がい」)とか「『障害』者」とわざわざ「障害」の部分だけカギで囲って表したりしています。 確かに「障害者」という言葉は余りよくありません。「障」は「差し障りがある」という意味ですし、「害」は「そこなわれる」という意味で使われている言葉でしょう。この二つの意味の漢字を組み合わせて作ったところに問題があるわけですから、「ショウガイシャ」という発音の言葉を使っている限り、漢字を入れ替えたり、カナに置き換えてみたりしても、ほとんど意味はないと思われます。「障害」のところだけカギで囲って使っている例は、「本当は使いたくない言葉だが、ほかに置き換える言葉がないので、仮に使っている。」と言うことを表したいのでしょう。NHKなどでは従来どおり「障害者」という言葉も使っていますが、「目の不自由な人」とか「体の不自由な人」という言葉をよく使うようになりました。 言葉の意味から言えば、「障害者」という言葉は間違いなく「差別語」とみていいわけですが、どういう訳か、差別語の扱いは受けておらず、堂々と使われています。これはたいへん不思議なことです。おそらく、一つにはほかにうまい置き換えの言葉が見つからないことと、もう一つには漢字の意味を組み合わせて作った、「漢語」であることが関係しているかもしれません。 いずれにしても、こうした言葉の置き換えによって、人々の意識を変えていこうと言うのならいいのですが、言葉の置き換えだけでごまかしてしまって、かえって障害者問題の本質を隠してしまっている例がないわけではありません。むしろ問題の多い「障害者」という言葉をあえて表に出して、そこに含まれる問題をまっすぐ見て行った方がごまかされなくてよいような気もします。
(視覚障害者デイケア施設「オリーブ」施設長・塩谷 治)
「盲唖分離の意味するもの」
我が国に最初にできた障害者のための学校は盲唖学校でした。視覚障害者と聴覚障害者をともに入学させる学校です。しかし、視覚障害と聴覚障害の間にはなんの関係もありません。したがって、ニーズも教育方法も異なります。この矛盾を解消するために「盲唖分離運動」が起こり、戦後長い年月をかけて、ようやくそれを実現したという歴史があります。これは言ってみれば、障害別にニーズに応えた施策がとられたと言うことで、障害者対策としては一歩前進とみることができるでしょう。 ところが、この10月から本格的に実施されようとしている「障害者自立支援法」は、これとは全く逆行するものになっています。視覚障害も聴覚障害も四肢不自由なども一括して身体障害ととらえ、さらに知的障害や精神障害まで包括し、障害別のニーズも、今まで培ってきた福祉施策のノウハウも無視したものになっています。 予想されたことながら、矛盾はすでに現れつつあります。各地で始まっている障害程度区分の認定調査に不満の声が上がっているのです。もともと異なった障害を持つ者を一つの基準にしたがって、その障害の程度を区分し、認定しようと言うところに無理があるのです。又、サービスの多くが「地域生活支援」と言う形で、市町村単位で進められることになったために、早くも認定調査とその後の支給決定について、格差を生む結果になり、これも不満の原因になっています。 我が国の福祉は戦後50年、措置制度と言う形で行なわれてきました。これは行政任せで、障害者個人の意思を無視したものになっていましたし、幸運に恵まれた者のみが厚いサービスを受け、その他は無視される形になっていました。これを是正するために、障害者自身の人権を尊重するとともに、サービスの公平をはかるという名目で実施されたのが「支援費制度」でした。しかし、これは見通しの甘さから、すぐに行き詰まってしまいました。それを解決しようとして生まれたのが、今回の「障害者自立支援法」なのです。支援費制度が行き詰まった大きな原因は予算不足にありました。そこで考え出されたのが受益者負担と言うことで、「自立支援法」には、原則一割負担の定率負担(応益負担)が取り入れられました。その波紋は各地に広がり、障害の重度な人にとっては、年金の大幅な目減りを意味し、障害者の暮らしを破壊するものになっています。具体的には「作業所などの施設利用はあきらめざるを得ない」とか「今後の生活に希望がもてない」などの声が上がり、深刻な問題化しているのです。 机上ではどのようなプランを立てることも自由でしょう。しかし、ユーザーの実態を見ないで立てたプランは空論にすぎません。ドイツでは介護保険を実施するのに20年間の検討期間をもったそうです。それに比べてわが国では、介護保険にしても、今回の自立支援法にしても、地方の行政には趣旨も十分に認識されないままで、見切り発車の形で実施されています。新しい制度は国民すべての幸福につながるものでなくてはなりません。今回の自立支援法が末端のユーザーにどんな影響を与えているか、おそらく総理大臣も厚生大臣も、プランを立てた中央官庁の役人さえも知らないのではないでしょうか。政府も行政ももっと温かい血の通ったものにしなければ、文化国家とも、福祉国家ともいえないのではないでしょうか。
(視覚障害者デイケア施設「レモンの木」施設長・阿佐博)
≪編集人≫ 特定非営利活動法人障害者も地域で共に・コーヒータイム 代表 坂本 さとし 事務局 〒351−0011 朝霞市本町2−1−7−406 TEL:048−467−7749 FAX:048−466−3687
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