年寄りがますますふえるようだ。
敬老の日を気に、総務省が発表した人口推計によると女性の総人口に占める65歳以上の割合が、
16年9月15日時点において、30.1パーセントとなると言う。
初めて3割を超えたわけだ。
男性は24.3パーセント。
男女を合わせると前年から0.6ポイント増の27.3パーセントであった。
65歳以上の人口は73万人増で、3461万人となり、割合、人数とも過去最高を高進した。
はたして、これは喜ぶべき現象なのだろうか。
3461万人の高齢人口の中で、人手を借りないで、独立して生きている人はどのくらいいるのだろうか。
生きていても、体が自由に動いて、自分のことは自分で出来て、生活を楽しめるのでなければ、意味がないように思う。
ベッドや車椅子に縛り付けられて人手を借りなければ動くことも出来ないような人もいるのではあるまいか。
例えば要介護5度で、有料老人ホームで生活するとすれば、月額やく50万円近い経費が必要となる。
50万円と言えば、健康な人なら、4・5人の家族が生活出来るのでは無かろうか。
そんなことを考えると単に生命を延ばすだけの医学の進歩などにも疑問を感じないではいられない。
医学は単に生命の延長だけでなくて、健康な生命の延長の実を目標とするものであって欲しい。
日本の医学教育はもっと根本的に考え直すべきではないのだろうか。
9月28日(月)

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