またも視覚障害者のホームからの転落事故が報ぜられている。
10月16日、午前11時10分ごろ、大阪府柏原市国分本町1の、近鉄大阪線河内国分駅で、
視覚障害のある男性(40、無職)が、ホーヌから線路上に転落、当駅を通過中だった特急電車に跳ねられて死亡。
彼は60台と70代の叔母二人と奈良県に行く途中だったと言う。
特急電車の通過待ちで停車中の電車内にいたが、何らかの理由で、一人で下車し、
やく3メートル幅のホームの反対側から転落したのだった。
私はこの「何らかの理由」と言う所にこの事件の本質があるように思うのだが、
警察も家族も、そこには深くは踏み込んではいない。
ただ、家族の話として、本人は、電車の走行音や駅のアナウンスが好きだったと言い、
警察も特急の音を聴くために通過待ちの 電車を降りた可能性があるとみていると言う。
しかし、六つや七つの子どもならともかく、40歳の男の行動として、何の不信も覚えないのであろうか。
もし、そうだったとしたら、私はむしろ警察官たちの神経を疑いたくなってしまう。
もちろん私はその男性を全く知らないのだから、軽々しく発言することは出来ないが、
40歳で無職と言うことは、あるいは失明してからまだ日が浅いと言う可能性も考えられなくはない。
もしそうだとすれば、自殺願望があったのではないかとも思えるのだが、その辺のことを、
親族や警察はどのように見ているのだろうか。
10月24日(金)

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