是非続けて欲しいことの一つに、本を読むと言うことがある。
自分の仕事の関係で、読まなければならない本もあるだろう。
それはそれで必要なことだが、その他に、私は文学書を読んでもらいたいと思う。
若い人たちに時々、「漱石を読んだことがありますか」と聴いてみることがある。
「ありません」と答える人がおおい。
大抵名前は知ってうるが、読んだことは名うらしいのである。
「それじゃあ、明治、大正、昭和の作家の中の誰かの全集を読んだことがあるか」と聴いてみると、
やはり読んだことがないと言う人が多い。
最近は漫画ばやりだから、漫画くらいは読んでいるのだろう。
『おばQ』や、『ゲゲゲのきた郎』や、『鉄腕アトム』だけでは一寸さびしい。
だから、なんでもいいから、文学書を読むように私は勧めたい。
誰にだって時には、悩みや人に相談したいことがあるだよう。
文学書には多様な人物がえがかれているから、その中に、自分の悩みに答えてくれる回答を見出すこともあるし、
そこに何らかのヒントを発見することもある。
「今こう言う気持ちになっている自分とは一体なんだろう」と感じることや、「こんなことを考えるのは自分だろうか」と
考えたりすることもある。
文学書の中には、そうした悩みにこたえるような場面もたくさんでてくる。
何しろ、鍛えぬいた作家たちが人生のあらゆる場面を想定して書いているのが文学書である。
だから文学書に親しむと言うことは、人生の謎解きにもつながるとおもうのである。
要するに人生を広く生きるためにも、私は文学書を進めたいと思うのである。<>br
11月19日(日)

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