事例2  秘:総合所見


○○市心身障害就学指導委員会

相談担当者(    班  )

NO.4

氏名 ○○○○  生年月日 H8―――  男 (5)歳

所属  ―――保育園    担当等―――  現住所―――――――――

電話  ―――――――   保護者―――――  続柄 父(男)


《児童・保護者の概要》

  諸検査、観察、面接等から児童・生徒の知的、精神的、行動的、生活的様子の総合所見

  (学校法施行令12条に該当すると思われる場合は、障害種別を明示)

障害種別 (知的発達の遅れ)ダウン症候群 療育手帳C級


 基本的生活習慣は要介護。靴は座って着脱。夏服はなんとか着られるが冬服は難しい。排泄は自分でトイレに行くが下着を下まで下ろしてでないとできない。食事で箸を使えない。発音は不明瞭で慣れないと何を言っているのか分からない。(単語の一音目がはっきりしない。ミカン→イカン、ウサギ→サギ、トケイ→オケイ、等)。積み木のはめ込みや片付けは、右手だけで左手はほとんど使わない。遊びや活動がいやになると「かたづけ」と言って止めてしまう。絵画はなぐり書き程度。信頼関係のできている大人とはうまく関われる。身体のバランスが悪く、走ることや片足立ち、階段の上り下りなど難しい。数や文字の認識はほとんど認められない。一斉の指示では理解できず、1対1の対応が必要である。


《保護者の考え》保護者の現在までの教育姿勢や今後の教育方針、就学措置に関する考え。

 就学措置については、「座席に座っていられる」「かんのよい子なので集団に慣れる」「友達関係ができれば、教えてもらえる」「文字に興味があるので書けるようになる」などの点から保護者は通常学級への就学を希望している。


《就学措置についての意見》総合的に見て、今後どのように就学上の措置をしていくことが当該者にとって望ましいのか、担当者としての意見。

 身辺整理、トイレ、着替え、食事などの介助が必要である。また、知的な面や言語面、運動面の発達の遅れなどにより、1対1の対応が必要な場面が多いことから養護学校への就学が適していると思われる。



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